私には、二十歳の頃から続けていることがあります。 それは献血です。
気づけば、累計115回もの献血を重ねてきました。
そんな私の元へ、5月の連休前に血液センターから献血をしてほしいとお願いされたんです。
快く了承して翌日の仕事が終わった後に献血ルームに直行しました。
献血前の検査で数値がおかしいので、大きな病院での検査を勧められました。
次の日には総合病院に行き検査を行いました。
結果は白血病。
ここでは治療が出来ないので、専門診療科のある病院を紹介され、連休明けに入院し、治療が開始されました。
治療が始まったら、辛いことの連続。
時には、昨日の出来事すら思い出せないことがある。
愛する孫や子供家族がこの辛さに合わなかった事に安堵。
神様が病気になるのを自分に選んだ事に感謝の毎日でした。
病院の朝は早いです。
朝食前に看護師さんが来室して採血。
採血結果を見て先生がその日の輸血を決めます。
赤血球、血小板、両方、数値がそれなりに安定していたら輸血なし。
輸血をする時は点滴棒に善意の袋がぶら下がってます。
中身が少しずつ減っていく袋を見ながら、献血をしてくださった方への感謝の気持ちで涙が溢れてきます。
私の命を繋げてくれるこの血液は、献血頂いたみなさまの善意です。
感謝しかありません。
輸血が行われている間、心の中で「みなさま、ありがとう」と呟いてました。
名前も顔も知らない方々ですが、彼らの優しさが、私を助けてくれています。
だから、日々の辛さもなんとか乗り越えられました。
見知らぬ誰かの役に立てば良いと思いながら献血をしてましたが、まさかの逆の立場に。
今は献血ルームの近くを通った時に、窓から見える人や献血ルームに入る人を見ると感謝の気持ちでいっぱいです。
HM:"古狸"