「こんなに元気になりました ありがとう」
桜の花が咲くころ、6歳になる孫・丈君と船釣りに出かけました。
丈君は、初めての釣りで興奮し、船の中を走り回り危険極まりない状況でした。
メバルを狙っていましたが、潮が良かったのか丈君もパパと一緒に4、5匹のメバルを釣り上げ大喜びです。
満足したのかメバルを撫でまわしたり、口に餌のモロコを入れて食べさせようとしています。
海に反射する光が丈君の頬にふりそそぎ、その横顔が輝いています。
丈君は、4年前の2歳になったばかりの時、突然、耳が痛いと言い出しました。
これが白血病の始まりでした。
診断までに1カ月がかかりましたが、その後2年間の闘病が始まりました。
娘も、診断が下された日には泣き崩れていましたが、その後は泣くことはありませんでした。
それから丈君の治療が開始されました。
治療にはたくさんの赤血球、血小板、ガンマグロブリンを皆様から頂きました。
傍からみていても"へー!こんなにたくさん使うのか"と感嘆しました。
沢山の方の善意で、丈君がここにいると思うと感謝しかありません。
大きくなったら医師になると言っています。
皆様に恩返しができることを願っています。
令和5年5月18日 公益社団法人 岡山県医師会 会長 松山 正春