1940年、Landsteinerラントシュタイナーと弟子のWienerウィーナーは、人の赤血球にアカゲザル(Rhesus monkey)と共通の血液型抗原があることを発見しました。 そして、この抗原の有無によって分ける血液型をRh血液型としたのです。
今日、Rh抗原は非常に複雑ですが、一般には C ・ c ・ D ・ E ・ e などの抗原がよく知られています。Rh陽性やRh陰性という表現は、これらのうちD抗原がある場合をRh陽性、ない場合をRh陰性としています。
日本人のRh陰性の頻度は0.5%で、白人の頻度15%に比べると相当低い率となっています。
AB型のRhマイナスの血液の出現率について
日本人ではRhマイナスは200人に1人、AB型は10人に1人ですから、同じAB型でRhマイナスの人は2000人に1人です。
血液型 | A型 | O型 | B型 | AB型 | 計 |
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出現頻度 | 4/10 | 3/10 | 2/10 | 1/10 | 10/10 |
Rh(-)を加味した 出現頻度 | 4/2000 | 3/2000 | 2/2000 | 1/2000 | 1/200 |