MENU

協力者の方への検査サービス

7項目の生化学検査成績および8項目の血球計数検査成績のお知らせ

日本赤十字社では、献血にご協力いただいた方々への感謝の気持ちとして、7項目の生化学検査成績および8項目の血球計数検査成績をお知らせしています。これらの検査成績は、献血Web会員サービス「ラブラッド」の会員の方は、献血後2~5日程度でWeb上で検査成績をご確認いただけます。

ラブラッド非会員の方で、受付時に郵送による通知を希望された方は、献血後1~2週間で親展にてお知らせしています。

なお、献血受付時に郵送による通知を希望された方も、ラブラッドご登録後は、令和4年6月以降の検査成績から郵送による通知は停止され、Web上のみでの確認方法へ自動的に切り替えさせていただいております。

 

生化学検査および血球計数検査欄に記した標準値は、献血された方々の検査結果から算定したもので、正常または異常を表すものではありません。また、受付時に、B・C型肝炎検査、梅毒検査、HTLV-I抗体検査の結果通知を希望された方には、異常がでた場合のみ献血後1ヵ月以内に親展(書簡の郵便)にてご通知します。

生化学検査サービスの内容

検査項目 標準値(単位) 説明
ALT(GPT) 8~49 IU/L ※1 肝臓に最も多く含まれる酵素です。肝細胞が破壊されると血液中に流れ出すので、急性肝炎で最も強く上昇し、慢性肝炎や脂肪肝(肥満)などでも上昇します。激しい運動の後に一過性の上昇がみられることがあります。
γ-GTP 9~68 IU/L ※1 肝、胆道、膵、腎などに多く含まれる酵素です。上昇する疾患は閉塞性黄疸、肝炎、アルコール性肝障害などです。病気がなくても長期飲酒者では上昇することが多く、1ヵ月位禁酒するとある程度正常化します。
総蛋白 TP 6.6~8.2 g/dL 血清中には80種類以上の蛋白が含まれ、種々の機能を持ち、生命維持に大きな役割を果たします。その総量を総蛋白として測定しています。
アルブミン ALB 4.0~5.1 g/dL 血清蛋白の50%以上を占めるアルブミンは病気などで栄養が悪くなると減少するため、健康診断のスクリーニングとして大きな意味があります。
アルブミン対
グロブリン比 A/G
1.3~2.1 血清蛋白はアルブミン(A)とグロブリン(G)に分けられ、その比率は健康な人では一定の範囲にありますが、病気によってはその比率が変化(主として減少)してきます。
コレステロール
CHOL
140~259mg/dL 血清脂肪の一つで、一般に脂肪の多い食事を続けていると上昇します。また肝臓などで作られ、肝、胆道、腎、甲状腺の病気でその値が上下することがあります。血清コレステロールが多くなると動脈硬化を起こしやすいとされています。
グリコアルブミン
GA
16.5%未満 糖尿病の検査の一つです。過去約2週間の血糖値が低い状態が続いていると低下し、高い状態が続いていると上昇します。糖尿病では標準値より上昇します。標準値範囲内でも15.6%以上の場合は注意が必要です。

上記の標準値は、献血を希望された方々の検査結果から算定したもので、正常または異常を表すものではありません。

※1 IU:国際単位

糖尿病関連検査について

現在、日本における糖尿病患者は、予備軍を含めると約2,210万人といわれています。生活習慣病や社会環境の変化に伴って急速に増加している糖尿病は、初期段階では自覚症状がない場合が多いため、気づかずに放置されていることが少なくありません。
日本赤十字社では、平成21年年3月中旬より献血者全員に糖尿病関連検査を開始しました。
ぜひ、グリコアルブミン検査で糖尿病をチェックし、献血者の皆様の健康管理にお役立てください。

血球計数検査の項目

上記の標準値は、献血を希望された方々の検査結果から算定したもので、正常または異常を表すものではありません。

 

検査項目 標準値(単位) 説明
赤血球数RBC 男性:418~560×104/μL
女性:384~504×104/μL
※2
赤血球は血液の主な細胞成分で、酸素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。 貧血の有無を知る目安となります。
ヘモグロビン濃度
Hb
男性:12.7~17.0 g/dL
女性:11.0~14.8 g/dL
血液の赤い色は赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)によるもので、赤血球の働きの中心となっています。
ヘマトクリット値
Ht
男性:38.8~50.0%
女性:34.6~44.6%
ヘマトクリット値は、一定の血液量に対する赤血球の割合(容積)をパーセントで表したものです。
平均赤血球容積
MCV
83.0~99.5 fL
※3
赤血球1個の平均的容積、すなわち赤血球の大きさの指標となるもので、赤血球数とヘマトクリット値から算出したものです。 貧血の場合、その種類の判定の目安になります。
平均赤血球
ヘモグロビン量
MCH
26.8~33.5 pg
※4
赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を平均的に表したもので、赤血球数とヘモグロビン量から算出したものです。
平均赤血球
ヘモグロビン濃度
MCHC
31.7~35.2% 赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比をパーセントで表したもので、ヘモグロビン量とヘマトクリット値から算出したものです。
白血球数
WBC
38~89×102/μL 白血球は細菌などを貪食し、免疫情報を伝達し、さらに免疫能を発現して生体防御にかかわっています。細菌感染症があると一般に白血球数は増加しますが、ウイルス感染症の場合はかえって減少することもあります。  
血小板数
PLT
17.0~36.5×104/μL 血小板は出血を止めるための重要な働きを持ち、この値が極端に減少すると出血を起こしやすくなります。貧血の場合、その種類の判定の目安になります。  

上記の標準値は、献血を希望された方々の検査結果から算定したもので、正常または異常を表すものではありません。

※2 μL(マイクロリットル)=1L×10-6 ※3 fL(フェムトリットル)=1L×10-15
※4 pg(ピコグラム)=1g×10-12