9/24(火)諏訪動物病院のみなさま3名にお越しいただきました。
今回は、動物病院での血液製剤製造にあたり、人間の輸血用血液製剤がどのような工程を経て製造されているのかを学ぶことを目的とし、見学にお越しいただきました。
見学では検査、製造、保管、需給と一連の流れを実際にご覧いただきながら、各部門の担当職員より詳細な説明をさせていただきました。
見学中は各部門で多くのご質問をいただき、人間と動物の輸血や血液製剤の違いも話題に上がりました。
血液センターで勤務していても、動物の輸血に関して知る機会は少ないないため、とても興味深く伺っていました!
少し脱線しますが、皆さんは「人間に対する輸血の始まりは、子ヤギの血液を用いたものであった」という話をご存じでしょうか?
1667年、フランスの医師が貧血と高熱のある青年に対し子ヤギの血液を輸血しました。この輸血により、青年は顕著な回復を見せたと記録されています。
この成功を受け、他の患者にも同様の輸血が試みられましたが、その後、一人の患者が死亡したことをきっかけに、ヨーロッパではしばらく輸血が行われなくなりました。
上記の詳細やその後、人間同士の輸血が確立されるまでの歴史は下記リンクからご覧ください。
人間の輸血、動物の輸血、それぞれを学ぶことで、新たな知見が得られたり、より優れた輸血方法の発見につながるということもあるかもしれません...!
施設見学担当者もより詳しく動物の輸血について、調べてみようと思う貴重な機会となりました。
先生方にとっても、今回の見学が動物への輸血を発展させる機会となっていれば幸いです!