西村 剛直さん
輸血が今日までの命と、これからの未来を繋いでくれた。
感謝の気持ちで一杯です。
子どもの頃から、蚊に刺されると異様に腫れあがる原因不明の症状が続いていたんですけど、高校2年生の時の検査で初めて200万人に1人の確率で発病する慢性活動性EBウイルス感染症だと診断されたんです。治療法は骨髄移植しかなくて、最初は本当に怖かったです。実際、弟から骨髄移植を受けた後も、副作用で一カ月もの間、40度以上の熱が出続けたので、「目を閉じたら死んでるかも......」と思った時が何度かありましたね。治療には輸血はかかせないもので、医師から血小板が足りていないと教えてもらった時は早く輸血してほしいと思いました。血液の到着が待ち遠しかったです。その時、献血ってこんな風に使われているのだと気づきました。
今は、普通に暮らしていけることが幸せだし、生きているだけで丸儲けと思うようになりました。輸血が今日までの命と、これからの未来を繋いでくれたのだと思います。
感謝の気持ちで一杯です。
「慢性活動性EBウイルス感染症」