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ありがとうの声

「献血行きや」

中村佳子さん

中村 佳子さん


「献血行きや」

 

 骨髄線維症。84歳の母が告げられた病名です。骨髄が線維化し、血液が造れなくなる病気。治療は対症療法として赤血球の輸血しかありませんでした。二週間毎に輸血することで、なんとか日常生活を送るのです。貧血で外出は通院のみとなりましたが、先生や看護師さんたちとの温かい会話、輸血後、心なしか元気になる母と病院の食堂でうどんを食べて帰るのが、私たちのささやかな楽しみでした。
 平成25年7月、84歳の誕生日を迎えて一週間後、皆に看取られ逝きました。病気の告知から15カ月。母と、父、夫、娘、私。家族の濃密な15カ月を輸血が支えてくれました。70歳の誕生日前まで献血できるとのこと。61歳の私も、もう少しどなたかの力になれそうです。
「献血行きや。ちゃんとお返ししといてや」母の声が聞こえてきます。

 

 

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