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スタッフ日記

献血を続けてくださる理由

~~新長田鉄人前献血ルーム~~



献血者様

ほぼ2週間毎に献血に来てくださるM様。
献血カードをお返しする際に、こんなにもたくさんのご協力をいただいていることにお礼を言いましたら、とても、とてもきっぱりと「私はね、本当は注射とか嫌いなんです」と言われました。
(そりゃ、注射が好き!っていう方はそんなにはおられないだろうけれど)
(ならば、ならば、なぜっ?!!!)
という私の表情を面白そうに見ながら、ぽつり、ぽつりとお話しくださいました。



「母がね、輸血にずいぶん助けられたのですよ」
M様のお母様、何度も何度も手術を受けられたそうです。
そのたびに必要となった輸血。
輸血があったから手術が受けられた。
この血液は、名も知らぬ多くの人たちが提供してくれた献血。
ならば、私もその一人となろう、と。



「恩返しです」「お返しです」
と、最後にちょっとはにかんだように呟かれたM様でした。



● ● ●



毎日、たくさんの方が献血してくださいます。
私たちの献血ルームだけではなく、他の献血ルーム、全国、いえ、世界中の人たちが。
それぞれ、色んなおもいでしてくださっているのだと思います。


M様のように自分の大切な人が助けてもらったから、今度は自分が、という方。
たまたま時間があったから、なんとなく、もちろんそれでいいのです。
お菓子やジュースがあったり、イベントしてるでしょ?大歓迎です。


どんな理由でもいいのです。

確実なのは「その血液が患者さんの命を支える」ということです。

献血したくても、年齢やご病気を抱えておられる、時間がなかなかとれない、そんな方もおられるでしょう。
そのような時は、伝えていただくことも献血に繋がります。



血液は未だに人工的につくることができません。

「注射、ほんまは嫌いやねん」と言いながらも献血ルームに足を運んでくださるM様。

お預かりさせていただいた血液は、誰かの大切な人の命を支えています。
ありがとうございます。



鉄人Kちゃん

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