~新長田鉄人前献血ルーム お彼岸週間~
お彼岸。
昼と夜の長さが同じになるこの時期、太陽が真西に沈むことから「はるか西方にある浄土に通じる」という仏教的な教えが加わり、この時期にご先祖様を供養するという習慣が育まれてきました。
春分の日、秋分の日を中日にして、その前後3日間、7日間がお彼岸となります。
今年は9月19日(土)~25日(金)がお彼岸でした。
この彼岸期間に、ボランティアイベントでもお世話になっている須磨寺がまたもや助けてくださることになりました。
それが!新長田鉄人前献血ルーム お彼岸週間でした。
須磨寺副住職小池陽人様には、昨年6月から『心の一文字』イベントを行っていただいています。個々に大切にされている一文字を、色紙に書いてくださるという企画です。
なぜ、この文字があなたにとって大切なのでしょうか"。一文字にぎゅっと収められた思いを陽人様が優しく聞き取りながら、心を込めて色紙にしたためられる、そんな美しいイベントです。現在、コロナ感染防止対策の一環として対面イベントを休止していることもあり、陽人様とお会いすることを楽しみにされている方たちから「残念」とのお声を多数いただいていました。
そんなお話しをお伝えしましたら、それでは......と、皆さまの心の平安とこの災いが早く収束することを願い、ご祈祷いただいた"梵字(ぼんじ)"をお彼岸期間中の献血ご協力のご希望者にお渡しする企画にご賛同いただいたのです。
実施に向けて、須磨寺内でもポスターを貼っていただきました。
こちらはお世話になっている山口様。
須磨寺に参拝した際は、いつも「Kちゃん、献血どう?ほら、チラシとかも置いてるんだよ」とお声がけくださいます。
ありがたいことです。
陽人様には、当日に向けて11種、50枚の梵字を記していただきました。
期間中、「須磨寺に行ったらポスター貼ってあったからすぐ来ました」とご夫婦でご協力いただいた方や、Webを見て予約しました、と来てくださった方もありました。
お手元に届く梵字、それもご縁、といった意味も込めまして、ご希望された順にお渡しさせていただきました。
お渡しした際、さて、どの文字が封の中に納められているのか。
渡す職員も興味津々。
その場で合掌される方や涙ぐむ方までおられて、この小さな色紙の中に込められた祈りを受け止めてくださる姿に胸が熱くなりました。
お寺と献血。なんとなく変わった取り合わせ?と思われた方もおられるかもしれませんが、"命"を尊ぶということで繋がっていると思いませんか。
そんなことを感じたお彼岸週間でした。
まだまだ収束の気配を感じることの無いコロナですが、制限のある生活の中でそれぞれが手探り、足探りで安全、安心な範囲を見極めようとしています。
献血ルームでも、三密を防ぐ対策として予約献血の推奨、手指消毒、検温、雑誌等の撤去などの対策をとり、皆さまに安心してご協力いただけるよう努めています。
輸血用血液が献血だけで賄われている現在、献血にお越しいただけなければたちまち血液確保に支障が出てきます。
これから寒くなり、ますますご協力の足も遠のくことが懸念されますが、それを回避しようとしてくださる方たち。
献血してくださる方はもちろんですが、今回の須磨寺さんや、各種イベントを開催してくださるライオンズクラブや企業、団体の方々に深く、深く感謝しています。
命を支える献血。
スタッフ日記の読者の皆さま。
今後ともご協力をよろしくお願いいたします!!
鉄人Kちゃん
≪梵字(ぼんじ)とは/須磨寺副住職 小池陽人様より≫
梵字とは、密教においては、字そのものが仏さまや仏さまの功徳を表していると考えます。 一字の中に無量の教えと功徳を含んでいます。