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スタッフ日記

11/30 500回で献血終了 ~長年のご協力に感謝して~

~~新長田鉄人前献血ルーム~~

12月3日に70歳のお誕生日を迎えられるS様。
献血終了を目前にご自身に課せられた目標は「500回献血を達成する」、でした。
それを実行するために、受付職員、看護師にも献血計画を相談される綿密ぶり。
ご性格でしょうか。本当にきっちりとされた方です。
白いコットンシャツとブルージーンズ。手にはお気に入りの単行本を携えて、淡々と受付をすませ、淡々と帰られる。
新長田商店街で呼びかけをしていると、自転車で颯爽と目の前を通りすぎながら「近々行くわ~」と片手をあげて声をかけてくださるのです。
そのSさんの最後の献血。
寂しさでいっぱいです。
普段はあまりおしゃべりをされないのですが、最後だからお尋ねしていいですか、と献血をされたきっかけをお聞きしました。
そうしたら!意外な接点が!!

なんと、Sさんは、若かりし頃に血液センターでアルバイトをしていたことがあるとのことでした。血液の搬送をする部署で、夜間に血液センターに泊まりこんで電話を受けたり、みたいなお仕事。
「若くてね、アルバイトで行っているのに眠りこけてしまって、その間、職員さんがボクの代わりに全部やってくれたりしてね」と懐かしそう。
アルバイトをしているうちに、あ~僕も献血しようと思うようになった。
最初は、ジュースが飲めるんやで、みたいなのがきっかけだったけどね、とオチャメな笑顔。すみません。オチャメ、だなんて。でも素敵に笑われるんですもの。

献血中に記念の撮影もさせていただきました。
「500回の"5"や」と。
何度か撮り直しをお願いすると「照れ臭いやん」と。
長らく新長田でご協力いただいていたSさんですから、採血中も最後の献血をされるSさんを囲んでひと時和やかな空気が流れました。
500回で献血終了 ~長年のご協力に感謝して~ 500回で献血終了 ~長年のご協力に感謝して~
献血終了後、ピピピ、休憩の目安をお知らせするベルが鳴りました。
さて、行くか。長い間、ありがとうね、またくるわ。あ、献血はできひんけどな。
と、献血ルームを後にされました。
「ありがとう」は、私たちが言う言葉なのに。
Sさんがご提供された血液がいったいどれほどの方に生きる希(のぞみ)を与えられたでしょうか。計り知れないことです。
長きに渡るご協力をありがとうございました。
これからも自転車の通りすがりに元気なお声がけをお待ちしております。

● ● ●

献血は満16歳~64歳の方、60歳~64歳までの間に1回でもお願いできた方には69歳までご協力いただくことができます。
言い換えれば、70歳のお誕生日を迎える前日までの方にしかご協力いただくことができません。
献血がお願いできなくなる年齢の方が増える中、新たに献血しよう、と思ってくださる方が必要です。

鉄人Kちゃん


500回で献血終了 ~長年のご協力に感謝して~

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