「海のミルク」ともいわれるかきは旨味成分と鉄・亜鉛・カルシウムなどのミネラルを多く含みます。また、ほうれん草の鉄含有量は、野菜の中ではトップクラスです。
鉄は赤血球のヘモグロビンの合成に必要で、酸素を運ぶ役割をしています。しかし吸収率が悪く、特に女性は鉄の損失も多く欠乏しやすいため、十分な量を摂取したいものです。ほうれん草に含まれるビタミンCは鉄の吸収を助けてくれます。また、動物性たんぱく質といっしょにとることによって吸収はよくなります。鉄の吸収を助けてくれるビタミンCですが、水に溶け出したり加熱したときに壊れてしまったりと、無駄なくとるのは難しい栄養素のため、ほうれん草は手早く調理するのがコツです。
かきは食中毒予防のため、中心部まで十分に加熱して食べるようにしましょう。
鉄のフライパン・鉄鍋など鉄でできた調理用品を使うのも効果的です。
一口メモ シュウ酸について
ほうれん草は腎結石の原因となるシュウ酸が多いといわれていますが、これはほうれん草の持ち味である“あく”の成分。すでに腎結石がある方を除いて、よほど大量に食べなければ問題ありません。茹でる、水にさらすことで減らすことはできます。品種改良によってシュウ酸を少なくした生食用のサラダほうれん草も出回っています。